ストレスによって、モノアミン神経系に異常をきたしてしまうと、
性格までが変わってしまう恐れがあります。
セロトニンが正常に働かないと、心が落ち着かなくなったり、
ノルアドレナリンが正常でないと、意欲がなくなったり、逆に怒りっぽくなったりします。
今回の目次
- うつ病の原因はストレス
- セロトニン
- ノルアドレナリン
- 【体験談】薬で性格が変わった
- まとめ
うつ病の原因はストレス
うつ病の原因はストレスです。これはきっぱりと言い切ってしまいます。
またの機会にストレスを定義していきますが、
ストレスは精神的なものだけで起こるものではありません。
不摂生な生活、食事の乱れ、不眠、疲労なども
大きなストレスですし、
そのストレスによって、脳内の伝達物質が減少したりします。
特にうつ病は、脳内のモノアミン神経系が正常に働くなることで起こる身体的・精神的な疾患です。
つまり、ストレスにより、脳が正常に機能しなくなっているのが、うつ病です。
もう少し、深めていただくためにモノアミン神経系の中でも代表的な3つの神経伝達物質を紹介したいと思います。
セロトニン
ウィキペディアの説明を要約すると
『セロトニンは主に人の生体リズム・神経内分泌・睡眠・体温調節などの生理機能と、
ドーパミンやノルアドレナリンとともに感情的な情報をコントロールし、精神を安定させる働きがある。
また、ホルモンとしても働き、消化器系や気分、睡眠覚醒周期、毛血管系、痛みの認知、食欲などを制御している。』
つまり、
セロトニンが少なくなると、
昼夜逆転しやすくなったり、
睡眠がとれなくなったり、
体温の調整ができなくなったり
やけに膝や腰が痛いと感じたり
食欲が増えたり、減ったり
します。
セロトニンが多いと
心の穏やかさをつくり、
感情のバランスを保ちます。
ノルアドレナリン
ウィキペディアの説明を要約すると
『ノルアドレナリンは神経伝達物質や、ストレス・ホルモンの1つであり、注意と衝動性が制御されている脳の部分に影響する。心拍数を直接増加させるように交感神経系を動かし、脂肪からエネルギーを放出し、筋肉の素早さを増加させる』
つまり、
ノルアドレナリンが正常だと、
意欲があり、
活動的で、
積極性があり、
思考力・集中力もある
状態になる。
ノルアドレナリンが多すぎると、
攻撃性があり、
イライラし、
不安でたまらない
状態になる
ノルアドレナリンが少ないと
意欲がない
集中力がない
思考力がない
活動できない
状態になる
【体験談】薬で性格が変わった
20代前半の頃、うつ状態がはげしく、「精神刺激薬」が処方されていた時がありました。
このお薬、脳内の神経伝達物質「ドーパミン」に作用する、とても危ない薬でした。
それには「気分が明るくなった!病気が治った!」と錯覚させる効果がありました。
その作用が強すぎるため、3時間ほどで、効果が切れると
疲れた気分になって、元気がなくなるので、
また、ほしくなり、薬物中毒の症状を起こしはじめました。
僕はそれに気づいておらず、
「あー。きれたー。お薬のまないとー」
と言ってましたが、
当時、一緒に住んでいた妹は猛反対していました。
「この薬は飲んだらアカン!」
と、薬を渡してくれませんでした。
「ちゃんと、先生から処方されてる薬やもん!」
と、言うのですが、妹は
「これ飲んだら、お兄ちゃん、性格変わるから、いやや!」
と、薬を渡してくれません。
今でも、あの頃のお兄ちゃんはひどかった!と言う妹ですが、
当の本人はあまり記憶にございません。
多分、ものすごい迷惑をかけたに違いありません。
その中毒症状を悪化させて、結局、入院しました。
ちなみに、現在では、その薬をうつ病患者に処方されることはありません。
まとめ
ストレスによって、モノアミン神経系に異常をきたしてしまうと、
性格までが変わってしまう恐れがあります。
セロトニンが正常に働かないと、心が落ち着かなくなったり、
ノルアドレナリンが正常でないと、意欲がなくなったり、逆に怒りっぽくなったりします。
僕の例は極端な例なのですが、一時期『情緒不安定性人格障害』を発症していました。
今の僕からは考えられないような、感情の違いです。
早期に治療をして、重症化してしまう怖さはこういうところにあります。
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