うつ病のレベル0の人でも、一時的なうつになる場合があります。
「一時的なうつ」から「病的なうつ」になっていく人がいます。
それぞれ、お薬を飲んでいたか?休息はとっていたか?周りの理解はあったか?で
レベルが上がっていく可能性があります。
今回の目次
- 一時的な落ち込み
- 性格やストレスの量によってもうつ症状がでる
- 病的なうつ症状
- お薬・休息・周りの理解
一時的な落ち込み
一時的に落ち込むことは誰にでもあります。
- 自分を否定されたとき
- 失恋したとき
- 嫌なことがあったとき
- 家族や親しい人が亡くなったとき
等
落ち込むことがあると思います。
一時的には精神的に不安定になることもあります。
しかし、人間には自己治癒力がありますので、
時間薬といって、時間が経てば治るものや、
休養することによって治るものもあり、
少しずつ、落ち込みがなくなっていき、
また、元気な状態に戻ることができます。
これらの落ち込みは短くて数日、長くても1~2ヵ月で
自然と軽くなっていきます。
それは、心配のない一時的なうつ症状です。
性格やストレスの量によってもうつ症状がでる
前に述べた、もともとうつ病になりやすい性格の人や
ストレスを感じやすい人も
一時的なうつになりやすいと言えます。
ただ、ストレスによって受けるダメージが大きすぎるあまり、
自己治癒力が追い付かず、時間がかかってしまう場合があります。
時には、落ち込むだけでなく、
不眠になったり、不安が高まるなど、他のうつ症状がでてくれば、
一時的に精神科に通った方がいいケースもあります。
ただ、薬の力を借り、十分な休息と周りの理解や手助けがあれば、
早めに回復することができます。
病的なうつ症状
人間の自己治癒力の限界を超えたときは、病的なうつになります。
うつ病です。
長くストレス負荷がかかった状態が続く、不眠・イライラ・おっくう感などが募っていき、
その状態から抜け出せない状態になってしまいます。
この状態では、自己治癒力が限界を超えていますので、
治療には精神科・心療内科のドクターの専門的な手助けが必要になってきます。
お薬・休息・周りの理解
病的なレベルに達してしまった人は
本人がいくら「がんばろう」「やるぞ」と思って、努力を試みても
どうにもなりません。
「やる気がないだけだ!しっかりしろ!」
「もっと頑張れ!」
などという言葉は
ストレスを与えることになり、
より病状を悪化させ、重症化を招くことにつながりますので、
本人の状況を客観的にとらえ、
本当に本人のための言葉になっているかどうか
もう一度、よく考えていただきたいと思います。
本格的にうつ症状が現れると
「頑張ろうとしても頑張れない…… 自分はダメな人間だ」
「人間として価値がない、クズ人間だ」
と、自分を責めるようになり、身体的・精神的に苦しいことが、
「考え方」まで、影響を与えてしまいかねません。
自虐的な発言や行動は”病気の症状の一つ”と捉え、専門医に相談するなど、
適切に対応することが必要です。
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