認知症とうつ病には似たような症状があります。特に、「認知症」の初期症状ではうつ病と見分けがつかない場合もあります。
認知症は現代の医学では有効な治療方法は見つかっていませんが、うつ病であれば、専門医と相談することにより、回復する可能性が高まります。
認知症とうつ病
老齢期ではうつ病に似た病気として、「認知症」があります。
認知症の初期症状とうつ病では似た症状がたくさんあります。
例えば
- 昨日の食事が思い出せない
- イライラする
- 落ち込みが激しい
- 他人の意見に無関心
- やりかけのまま忘れてしまう
- (ものを探して)部屋を散らかす
などです。
認知症の場合、現在では有効な治療手段は見つかっていませんが、
うつ病の場合は、治療によって回復が見込まれます。
なので、専門医にちゃんと診断してもらう必要があります。
決定的な違いとしては、
- 認知症は病気の進行により本人の自覚がなくなる
- うつ病は病気が進行しても自覚がある
ということであり、
うつ病では「自分の能力低下を深刻に受け止め、気に病んでしまう」という点です。
認知症には脳血管障害を原因とするものもありますし、
脳が委縮して記憶に関わる伝達物質アセチルコリンの量が減少して起こるアルツハイマー型認知症
などもありますので、
MRI検査、CT検査などの検査を行っても異常がない場合には、ドクターはうつ病を疑うかもしれません。
ともかく、自分や周りで決めつけず、専門医に相談に行くことをオススメします。
【雑談】高齢者の介護のお話
僕は健康なときに、介護実習で老人保健施設に行ったことがあります。
もう、20年前のことですので、参考にもならないのですが、
当時、お風呂介助の一部を実習で行いました。
お仕事の内容は、お風呂から上がった利用者さまの身体を拭くことでした。
ストレッチャーで男性も女性もどんどん、流れ作業で、上がってくる利用者さまをお迎えして、身体を拭いていきます。
当時、僕はその光景にすごく衝撃を覚えました。
学校では利用者さまのQOL(生活の質)を向上させることが重要だと教えられていたからでした。
当時の老人保健施設で、その理想と現実のギャップに驚かされることになりました。
これではいけない!と思いつつも、時間内に作業を終わらせることで必死にやりぬきました。
しかし、僕はそれを見ても、否定するということはできませんでした。
僕は、高齢者の介護はできない。と思ってしまったのが、この時だった気がします。
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