うつ病では憂うつ感のほか、イライラや不安感などが現れます。ですが、他の心の病でもそれらの症状がみられる場合があります。また、そういった心の病とうつ病が併発・合併しているケースも少なくありません。
パニック障がい
激しい不安発作が生じる障がいです。
発作では激しい動機や頻脈、多量の発汗、過呼吸などが、10分~30分も続きます。
救急車で運ばれる場合もありますが、たいてい病院に着くときには落ち着いており、
検査をしても心電図など、異常がありません。
「繰り返す病気」で、一度発作を経験すると
何度も起こるので、「また起こったらどうしよう」という予期不安を強く感じます。
発作を起こした場所・状況を思い出すだけで不安に駆られます。
強迫神経症
自分では止めることのできない思考に囚われてしまう症状です。
手洗いが止められない
鍵をかけたかが心配で外に出られない
強迫思考
自分では意味のないとわかっている考えが繰り返し浮かんできます。
同じ思考を何度も繰り返します。
強迫行為
自分では意味のない行為とわかっていながら、なんどもその行為を繰り返してしまうこと。
自分の意志では止めることができないのが特徴です。
心気症
ドクターの診断が信じられず、体調不良を訴え続け、次々と医師を替えて不調を訴えます。
自分が「本当はもっと重い病気にかかっているのではないか?」という不安があり、不調を訴えます。
周囲に「大丈夫だから」と言われるほど、否定される孤独感から、訴えが強くなるという特徴があります。
ドクターショッピングを繰り返してしまいがちです。
摂食障がい
摂食障がいには食べすぎの「過食」食べない「拒食」があります。
比較的女性に多い症状です。
10代~20代に発症するケースが多く、原因は複雑ですが、
過剰なダイエット意識のため拒食や過食嘔吐になる人もいます。
内臓障がい、月経不順がおこっても、痩身が重要と考えてしまう特徴があります。
うつ病の部分症状として現れる場合もあります。
PTSD
PTSDとは「心的外傷後ストレス障がい」のことで
虐待
いじめ
悲惨な事故の目撃
事故の被害
など
強烈な怖い体験のあとに
それらをフラッシュバックとして思い出します。
その時の恐怖心がよみがえることで、喜怒哀楽の感情がなくなったり、
現実感がないような状態に陥る、
集中力の低下、抑うつ症状が現れることもあり、症状は様々です。
アルコール依存症
アルコールを毎日飲むことを繰り返すうちに、毎日の摂取量が増えていき、
お酒がないとイライラしたり、不安になるなど、
毎日飲まないと気が済まなくなってしまう症状がでます。
禁断症状として
手が震える
眠れなくなる
多量の発汗
根拠のない不安感・絶望感
などが現れます。
症状が進行すると、幻蝕や幻視が起こる人もいます。
そして、うつ病を併発したりもします。
また、逆にうつ病が原因で、アルコール依存症を起こす人もいます。
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